『究極のマインドフルネス』書評|不安や感情に振り回されない心の整え方

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悩みや不安が頭から離れず、目の前のことに集中できない。失敗すると、いつまでも自分を責めてしまう。そんな心の動きと上手につき合うヒントを教えてくれるのが、メンタリストDaiGoさんの『自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス』です。

本書では、心理学や脳科学の知見をもとに、自分の考えを客観視する方法や、不安・失敗・ネガティブな感情を行動につなげる考え方が紹介されています。この記事では、特に印象に残った3つのポイントを中心にまとめます。

書籍の基本情報

  • 書名:『自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス』
  • 著者:メンタリストDaiGo
  • 出版社:PHP研究所
  • 発売年:2020年
  • ISBN:978-4-569-84734-4

こんな人におすすめ|私がこの本を選んだ理由

  • 不安や考えごとが頭から離れにくい人
  • 失敗すると必要以上に自分を責めてしまう人
  • 感情に振り回されず、落ち着いて判断したい人
  • 集中力を取り戻し、目の前のことに取り組みたい人

【この本を選んだきっかけや、読む前に抱えていた悩みをここに追記】

本書の概要

本書が扱う「マインドフルネス」は、瞑想だけを指すものではありません。悩みや不安を一歩引いて見つめ、自分の感情を認めたうえで、これからの行動を選ぶための考え方として紹介されています。

内容は、悩みを客観視するメタ認知、失敗との向き合い方、不安や緊張の活かし方、ネガティブな感情に隠れた強み、目の前に集中するための方法など多岐にわたります。身近な場面に置き換えやすい具体例が多く、気になった方法から試せる構成です。

印象に残った3つのポイント

1.悩みは「自分の外側」から眺めてみる

悩みの渦中にいると、目の前の感情だけで判断しがちです。本書では、他人の立場から見る、長期的な視点で助言する、最悪の状況と対処法を考えるという方法が紹介されています。

たとえば失敗して恥ずかしいとき、「同じ失敗をした友人に、自分なら何と声をかけるだろう」と考えてみます。自分の問題を友人の相談のように捉えることで、必要以上の自己批判から距離を置きやすくなります。また、数年後の自分が後悔しない選択を考えると、目先の不安だけに左右されにくくなります。

以前紹介した、中島 美鈴さんの『悩み・不安・怒りを小さくするレッスン|「認知行動療法」入門』でも、似たような手法が紹介されていました。以下の記事で紹介しています。

2.失敗や不安は、次の行動に使える

失敗は避けたいものですが、見方を変えれば、挑戦したからこそ得られた学びでもあります。本書には、失敗から学習という対価を受け取り、自分の行動を振り返ることの大切さが書かれています。

不安や緊張も、ただ消すべき感情ではありません。準備を促したり、注意を向けたりするエネルギーとして活かせる場合があります。「不安をなくさなければ動けない」と考えるより、「不安があっても、いま何ができるか」と考えると、次に取るべき行動がはっきりしてくるように思います。

私自身、発表やプレゼンをする時に、過度に緊張してしましがちですが、その分入念に準備を進める原動力になっています。また何度も失敗もしてきましたが、失敗したとしても、いい経験になったと感じ、笑い話にできる日がいつか来るものです。

子育てにおいても、子どもに「今日はどんな失敗をしたんだ?」と毎日聞き、失敗したことを褒める、というエピソードが印象的でした。子どもが小学生になった頃にはぜひ実践してみたいです。

失敗を怖がらせないように安心感を与えるのが、親の大事な役目だと思います。
篠原 信さんの『子どもの地頭とやる気が育つおもしろい方法』でも、子どもが失敗を恐れ不安がらないよう大人が安心させることについて触れられていました。以下の記事で紹介しています。

3.感情と行動を分けて考える

感情が湧くことと、その感情のまま行動することは別です。本書では、自分を責めたり感情を無理に消したりせず、まず「いま、こう感じている」と認める姿勢が示されています。

そのうえで、「この感情が行動を止めていなければ、何をするだろう」「他人の目が気にならなければ、どんな選択をするだろう」と問いかけます。感情を抱えたままでも、自分にとって大切な行動は選べます。完璧に心を整えてから動こうとせず、小さく始めるという考え方が現実的だと感じました。

読んでどう活かせるか

本書の内容を日常で試すなら、次のような習慣が挙げられるでしょうか。

  • 悩んだときは、友人から相談されたつもりで助言を書く
  • 目標を決めるときは、うまくいかない場合と対処法も考えておく
  • 作業中は通知を切り、30〜50分だけ一つのことに集中する
  • 緊張したときは、吐く息を長くした深呼吸でいったん立ち止まる
  • 失敗した日は、責める前に「何を学べたか」を一つ書き出す
  • 変えたいことは、最初から完璧を求めず小さく始める

まとめ

『自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス』は、不安やネガティブな感情を無理に消すのではなく、観察し、意味を捉え直し、行動に活かすためのヒントが詰まった一冊でした。

特に印象に残ったのは、悩みを自分の外側から眺めること、失敗や不安を次の行動に使うこと、感情と行動を分けて考えることでした。

人間の成功には、セルフコントロールが最も大事だと著者は述べており、それは瞑想や運動で鍛えることができるものだそう。

不安がちな人や感情に振り回されたくない人や、自分をコントロールし人生を好転させたい人に必見の1冊です。

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