書籍の基本情報
【タイトル】子どもの地頭とやる気が育つおもしろい方法
【著者】篠原 信
【出版社】朝日新聞出版
【ジャンル】子育て・教育
こんな人におすすめ|私がこの本を選んだ理由
この本は、次のような人におすすめです。
- 子どもの好奇心や学ぶ意欲を育てたい人
- 「教えなければ」と頑張りすぎて疲れている人
- 子どものいたずらや失敗に、つい口を出してしまう人
- ほめ方や見守り方に迷っている人
昔から、好奇心旺盛に勉強に取り組む人を見て、なんであんなに楽しそうなんだろうか….と思ってました。
私はどちらかというと勉強は嫌いで、必死こいて無理やり頭に詰め込んだタイプだったので、自ら好奇心を持って学ぶ意欲のある人が羨ましくて…。
どういう頭の作りをしているんだろう?どんな幼少期を送っているんだろう?と気になって本書を手に取りました。
本書の概要
『子どもの地頭とやる気が育つおもしろい方法』は、子どもが自分で考え、学び始めるための親の関わり方を紹介する子育て本です。
本書の中心にあるのは「教えない教え方」という考え方です。親が答えを先回りして与えるより、子どもが不思議を感じ、試し、失敗し、自分なりの法則を見つける過程を大切にします。
好奇心の育て方から、言葉と体験の順序、いたずらの見方、臆病な子への寄り添い方、ほめ方や頼り方まで、日常で起こりやすい悩みに具体的に答えてくれます。
子どもを思い通りに動かす方法ではなく、もともと持っている「知りたい」「自分でやりたい」という力を邪魔しないための本だと感じました。
印象に残った5つのポイント
1.親も一緒に「不思議」を面白がる
子どもの学習意欲を引き出すために、親が知識をたくさん教える必要はありません。道端の植物や雲の形、料理中の変化など、身近な出来事に立ち止まり、「どうしてだろう」「おもしろいね」と一緒に驚くことが好奇心の出発点になります。
すぐに答えを教えると、子どもは「もう分かった」と感じ、それ以上考えなくなることがあります。分からない状態を急いで終わらせず、親子で不思議がる時間を味わう。その経験が、あとで図鑑や授業の知識とつながったときの「そうだったのか」という喜びを大きくします。
2.言葉や名前より、先に体験を重ねる
言葉は、体験と結びついたときに意味を持ちます。「しおれる」「滑る」「浮く」といった言葉も、実際の様子を見たり、触れたりした経験があれば、深く理解しやすくなります。
物の正式な名前を早く覚えさせることより、目の前の現象を十分に観察し、自分なりの共通点や法則を見つけることが先です。概念が育ってから名前を知ると、具体的な体験と抽象的な知識が行き来できるようになります。この往復が、考える力の土台になるそうです。
3.いたずらは、子どもが行う小さな実験
物を落とす、容器の中身を出す、同じボタンを何度も押す。大人には困ったいたずらに見えても、子どもは結果を確かめるために実験しているのかもしれません。
「手を離すと下に落ちる」「強く叩くと大きな音がする」「素材によって壊れ方が違う」。
子どもは繰り返しながら仮説を確かめ、納得すると次の関心へ進みます。危険なものや壊されて困るものは遠ざけつつ、許容できる範囲の実験は見守る。子育てに忙しい毎日のなかで、一つ踏みとどまってみたいと感じました。
4.怖がる子には、前から引っ張らず横に並ぶ
子どもが新しいことを怖がると、励ましたり、背中を押したりしたくなります。しかし、他人のペースで急かされると、不安が強い恐怖に変わることがあります。
不安や恐怖を克服するには、他人に指図されるのではなく、自分のペースで心と相談しながら自分の意思で進める必要がある。その時、一緒にそばにいてあげると安心する。
大切なのは、先に進んだ場所から指示を出すことより、同じ位置に立って待つことです。安心できる人がそばにいれば、子どもは「ここまでならできそう」と自分で試せます。勇気は、安心できる土台と、自分で進み方を決められる自由があるときに生まれるという考え方に納得しました。
5.先回りせず、子どもを頼り、過程を認める
親が何でも整え、子どもには勉強だけを求めると、結果を出せなかったときに自分の価値まで否定されたように感じることがあります。一方、「手伝ってくれて助かった」と頼られる経験は、自分が役に立てたという貢献感につながります。
ほめるときも、点数や結果だけを見るのではなく、工夫したこと、努力したこと、難しい場面で粘ったことに目を向けます。親は朝顔の支柱のように、子どもの力だけでは補えない部分をそっと支える。先回りを控えることで、達成した喜びを子ども自身のものにできます。
読んでどう活かせるか
本書の考え方は、特別な教材を用意しなくても、日々の会話や見守り方から試せます。
- 子どもの疑問にすぐ答えず、「どうしてだと思う?」と一緒に考える
- 散歩や料理の中で見つけた変化を、親も声に出して面白がる
- 新しい言葉を、実際に見たり触れたりした体験と結びつける
- いたずらを止める前に、「何を確かめているのだろう」と考える
- 危険のない範囲を決め、その中では納得するまで試させる
- 怖がっているときは急かさず、同じ位置で待つ
- 簡単な家事や役割を任せ、「助かった」と具体的に伝える
- 成果より、工夫・努力・苦労した過程を言葉にして認める
まとめ
『子どもの地頭とやる気が育つおもしろい方法』から伝わってくるのは、子どもにはもともと学びたがる力があるということです。親の役割は、その力を外から注ぎ込むことより、好奇心や試行錯誤を邪魔せず、必要なときに支えることなのだと思います。
ついつい、「勉強しなさい!」「お手伝いしなさい!」を言ってしまいがちですが、
「勉強以外のことは、すべて親がやってあげる。あなたは勉強だけをやりなさい」とういうスタンスはかえって子どもを追い詰めてしまいます。
勉強をして、もしそこで成果が出せなければ、「自分はいらない子になるのか?」と不安にもなります。
「あなたがいつも手伝ってくれるから、助かる」といってくれれば、貢献感を得ることができ、喜ばせようと能動的になる。勉強も喜ばせようと「どうせなら」と、ついでの手段として積極的に臨むようになる…。
と、ここまでうまくいくかはわかりませんが、親が一貫した態度を貫けるように接していきたいと感じました。
子供はミッション(使命感)が大好き。親はできないことや「抜け」があるぐらいが、ちょうどいい。
逆に、命令や抑圧は反発するだけです。




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