地頭を良くする方法!勉強ができる子になる親の接し方とは?

子育て
<span class="fz-14px">2児のママ</span>
2児のママ

子どもには地頭よく育って、勉強で苦労しないでほしい…!

地頭の良い子どもとは?定義と特徴

「地頭が良い」という言葉を耳にすることがありますが、具体的にどのような能力を指すのでしょうか? 一般的に、地頭の良さとは単なる学力の高さではなく、物事を深く考え、応用する力が備わっていることを意味します。これは、暗記型の学習ではなく、本質を理解し、自らの経験や知識を柔軟に活用できる能力に関係しています。特に、AI技術が急速に発展している現代社会においては、単なる暗記ではなく、思考力や応用力がより一層求められるようになっています

例えば、検索エンジンやAIツールを活用すれば、膨大な情報を瞬時に取得できるため、これからは知識の単純な記憶は不要な世の中へとシフトしていくでしょう。これからは、得た情報をもとに論理的に考え、自分なりの結論を導き出す力が重要視されています。この流れを受け、教育の現場でも変化が起きています。

実際に、日本の大学入試制度も、従来の知識偏重型の試験から思考力・判断力・表現力を問う形式へと移行しています。例えば、2021年度からセンター試験に代わって導入された「大学入学共通テスト」では、単なる知識の暗記では解けないような、文章を読んで考察し、自分の考えをもとに適切な答えを導く問題が増えています。このように、現代社会に適応するためには、暗記に頼るのではなく、地頭を鍛える学習が不可欠となっているのです。

「地頭が良い」とはどういうことか?

地頭が良い人の特徴としては、好奇心が旺盛で、新しいことに興味を持ち、探求しようとする姿勢を持っています。物事を筋道立てて考える論理的思考力があり、一つの考えに固執せず、柔軟な発想でさまざまな視点から物事を捉えることができます。また自分の考えを適切に伝え、他者の意見を理解する力も備えています。

さらに、知識の蓄積だけでなく、物事の本質を考える力があり、背景や仕組みを深く考える習慣があります。自己肯定感が高く、自分の考えや行動に自信を持ち、挑戦を楽しめることも特徴の一つです。そして、学ぶこと自体に喜びを感じ、テストの点数だけでなく、知識を得ることそのものに価値を見出せる力を持っています。

これらを子供の頃から習慣づけることができれば、「地頭が良い」と言われる大人になることができるでしょう。

テストの点数が良ければそれいい気もするのですが…?

「頭が良い」との違いとは?

「頭が良い」と聞くと、多くの人は学力が高く、テストの点数が良い子どもを思い浮かべるでしょう。しかし、「地頭が良い」と「頭が良い」には明確な違いがあります。「頭が良い」とは、暗記力や計算力に優れ、学校の成績が良いことを指し、一般的に学習塾や受験対策などで鍛えられる能力です。一方、「地頭が良い」とは、応用力や発想力に優れ、未知の問題に対応できる力を指します。学校教育だけでなく、日常生活の中でも培われるものであり、状況に応じた適切な判断ができることが特徴です。

例えば、「頭が良い」子どもは与えられた数学の問題を正確に解くことができますが、「地頭が良い」子どもは、公式が与えられていない状態でも、自分で考えながら解決策を見つけることができます。いわゆるIQを測る問題のイメージです。

地頭の良さは単なる学力ではなく、「考える力」と密接に結びついています。子どもが将来的に多様な環境で活躍するためには、単に「頭が良い」こと以上に、「地頭を鍛える」ことが重要になってきます。

地頭を良くする方法!家庭でできる習慣とは?

地頭を良くするためには、家庭環境が大きな影響を与えます。まず、子どもが自発的に学ぶ環境を整えることが重要です。自然に学びたくなる環境を作ることで、学習への意欲を引き出せます。例えば、幼少期からリビングに本や図鑑を置くことで、子どもが自由に手に取る機会を増やし、学習を身近なものにすることができます。

本や図鑑で自然に調べる環境にしてみよう

また、親自身が楽しそうに学ぶ姿を見せることも効果的です。子どもは親の行動をよく見ているため、親が学ぶ姿勢を示せば、自然とその影響を受けます。

学ぶ姿勢をとらなければ、子供も当然自ら学ぼうとしません。

さらに、子どもが自分で考える力を養うには、「正解をすぐに教えない」ことが大切です。親が先回りして答えを教えるのではなく、「どう思う?」と問いかけることで、子ども自身に考えさせる機会を作ることができます。答えが合っているかどうかよりも、どのように考えたのかを重視し、思考のプロセスを大切にする姿勢を示すことが求められます。間違えたときにも責めるのではなく、「なぜそう考えたのか?」を一緒に振り返ることで、試行錯誤する力を養うことができます。

また、日常会話の中で「考える力」を鍛える質問を意識的に取り入れることも効果的です。例えば、「猫と犬、どちらが好き? それはなぜ?」といった比較する質問や、「この種を植えたら、どんな花が咲くと思う?」といった予測する質問、「もし君が先生だったら、どうやって教える?」といった視点を変える質問を活用することで、子どもは自分の考えを言語化し、論理的に思考する力を養うことができます。

加えて、失敗を成長につなげる声かけも重要です。子どもは失敗を繰り返しながら成長していきます。その過程で、「失敗は成功のもと」と伝え、挑戦したこと自体を評価することが大切です。「次はどうすればうまくいくかな?」と一緒に考える機会を作り、努力のプロセスを認めることで、結果だけでなく過程を重視する姿勢を育みます。こうした声かけを習慣化することで、子どもは失敗を前向きに捉え、挑戦する意欲を持ち続けることができるでしょう。

親の「しなければならない」が子どもの成長を妨げる理由

親が子どもの育成において、してしまいがちなこととして、過度に「しなければならない」と指示すること。これが、時に子どもの成長を妨げることにつながる恐れがあります。これは、子どもが自分の意志で行動し、考える力を発揮する機会を奪うことにつながるからです。

子どもが計画通りに進まないことに焦り、急かしてしまうこともあるかと思いますが、これが逆効果となり、子どもはストレスを感じたり、自由な発想を抑制されたりすることがあります。

子どもの反発を生む「完璧主義」の落とし穴

完璧主義的なアプローチは、子どもの成長に悪影響を与えることがあります。親が知らず知らずのうちに完璧を求めると、子どもは「失敗を恐れる」ようになり、新しい挑戦を避けるようになるかもしれません。また、「完璧以外は失敗」を押し付けると、子どもは努力しなくなります。100点以外が失敗なら、70点も0点も失敗です。すると、70点を取る努力をせず、極端な話0点近くでもいいやと無意識のうちに考えてしまうのです。

怒って勉強したとしても、結局動機は「怒られたから」

失敗を恐れずに挑戦し、努力の過程を楽しむことを教えることが大切です。子どもが取った点数よりも、子どもがその点を取るのにどのような工夫をしたのか、どの程度努力したのかに注目してあげてください。それが子どもをより自立的で意欲的に育てるための鍵となります。

「短所を長所に」子どもの強みを伸ばす視点の持ち方

子どもにはそれぞれ得意な分野や特徴があります。これらを理解し、適切にサポートすることで、子どもの成長を最大限に引き出すことができます。短所にばかり目を向けるのではなく、子どもの強みを見つけ、それを育てることが重要です。そのためには、子どもの特徴を見極め、その長所を伸ばす方法を探ることが大切です。

短所を「リフレーミング」する習慣

短所をリフレーミングするとは、子どもの短所を別の視点から見直し、強みに変換することです。

たとえば、非常におおらかで注意力が散漫な子どもには、「柔軟で適応力がある」といった視点を持つことができます。このように短所を否定的に捉えるのではなく、その特徴をポジティブに変換し、強みにすることが子どもの成長に寄与します。

親は子どもの行動や考えを肯定することで、子どもも自分の強みを認識し、「子どもがどんなことをしたら輝けるのか」を親なりの意見として持つことが重要です。ただ、それもあくまで親の意見であり、最終的に決めるのは子ども自身でなければなりません。「私はこう思うな」とあくまでアドバイスするスタンスが大事です。

子どもの特徴を理解し適切にサポートする方法

子どもの特徴を理解するためには、日々の観察と対話が重要です。何が得意で、何が苦手なのかを見極めそれを日頃から伝えることで、子どもは自分の特徴をより深く理解し、成長することができます。

たとえば、好奇心旺盛で新しいことに挑戦するのが好きな子どもには、『新しいことに興味を持つのはすごいね!その探求心を大事にしよう』と伝えることで、自分の長所を意識するようになります。

一方で、慎重派で変化を好まない子どもには、『じっくり考えて行動できるのは素晴らしいね。その強みを活かして、自分のペースで挑戦してみよう』と声をかけることで、自信を持って行動できるようになります。

子どもの個性を尊重し、その特性を言語化して伝え、それに合わせたサポートを行うことで、子どもの強みを最大化することができます。

勉強ができる子の親がしている接し方と習慣

地頭の良い子が育つ家庭環境とは?

地頭の良い子どもを育てるための家庭環境は、決して特別なものではありません。大切なのは、子どもが自ら学ぶ意欲を持ち、物事に対して好奇心を抱けるような環境を提供することです。例えば、学びの中に楽しさを感じることができるよう、ゲームや実験を取り入れた学習法を実践するのも一つの方法です。また、親が子どもと共に学ぶ姿を見せ、学習の楽しさを共有することで、子どもはより積極的に学びに向かうようになります。このように親が子にどう接するかで、子どもの自ら考える力は変わってくるのです。

まとめ

いかがだったでしょうか。地頭の良い子どもにするための方法を解説しました。

みなさんのお子さんへの接し方の参考になれば幸いです。

以下の記事も参考にしてみてください。

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